2012年、尖閣諸島の国有化の発表で中国の反日活動が激化して、日本の店舗、工場、自動車が破壊され、略奪を受けました。
そして、レアアースの輸出がストップされました。
鄧小平が「中東に石油あり、中国にレアアースあり」と豪語したように、世界のレアアースの90%以上を中国が独占しています。
中国の対応を見て、世界が震撼しました。
現代社会はレアアースがなければ成り立ちまん。
車もコンピューターも携帯電話も、あらゆるハイテク製品がレアースがないと作れないのです。
米中の競争が激化している現在、アメリカも日本も欧州も、中国依存から脱却すべく、懸命に努力しています。
しかし現在、重レアアースといわれれる元素は中国でしか採れません。
その例外が、中国と地続きのミャンマーとベトナムです。
ミャンマーでは中国企業がレアースを採掘して、トラックで持って行っています。
ミャンマーのレアアースは100%中国が独占しています。
いわゆる一社購買ですから、正当な価格交渉ができません。
ミャンマーには鉱石の成分分析機器もなく、価格交渉する手段がありません。
そのような現状を打開すべく、当社のミャンマー事務所に「日本にレアアースを売りたい」との相談があり、サンプルが届けられました。
日本のハイテク産業にレアアースはなくてはならない元素ですが、日本ではレアアースは産出されません。
何としても購入したいのです。
東京都立産業技術センターにサンプルの分析を依頼したところ、良好な品質であることを確認しました。
ネオジム、ランタン、イットリウムなどが含まれています。
一次選鉱したものを毎月5〜10トン購入したいのです。
大きな問題は、日本にレアースを溶媒抽出するプラントがないのです。
アメリカ、欧州、日本でプラント建設の計画が進行しています。
オーストラリアのライナス社のマレーシア工場が選鉱できます。
日本のためだけでなく、世界のためにも、ミャンマーのレアアースを日本に持って来るため、技術面、資金面のご協力を、どうかお願いいたします。
親日国のミャンマーは、価格が若干安くても日本に買ってもらいたいのです。
写真:ミャンマーのイオン吸着採取沈殿槽
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